「火災で逃げ道がなくなったら、どうしますか?」そんな緊急時に役立つかもしれないのが**「シーツロープ」。今回は、家庭で簡単にできるシーツロープの作り方**や強度について、わかりやすく解説します。
火災時に役立つシーツロープは、煙や炎で避難経路が断たれてしまった際に命を守る可能性があります。過去のホテルニュージャパン火災では、シーツを結んで脱出に成功した例もありました。
しかし、いざというときに作り方や強度がわからないと意味がありません。この記事では、緊急時に備えて家庭でできるシーツロープの作り方や強度の確認方法について、解説してみます。防災意識を高めるきっかけにしていただければ幸いです。
火災時に役立つシーツロープの作り方

必要な材料と準備手順
シーツロープ作りに必要なのは、シーツや毛布です。ポイントは、丈夫で破れにくい素材を選ぶことなんですが。そう言われてもですね~!
具体的には、「綿100%の厚手のシーツ」が理想的です。準備として、シーツの長さを確保し、清潔で乾燥した状態にしておきましょう。ここでの話はあくまで二階建て以上の家庭の場合ですね。
マンション等は基本的に避難梯子や色んな避難器具が設置されていますのでわざわざ備える必要は有りませんが、しかし知識として覚えておくのは重要なのです。
たとえは避難器具は8種類ありますが、ここでは避難ハッチ(建物が4階以上に設置されています)を言いますと、ベランダの左右どちらか側に(基本的に地上まで行ける直通階段の無い側のベランダ)避難ハッチが有りますが、お隣さんとの境目に白とかクリーム色の蹴破り戸が設置されてあってプライベート空間を仕切られていますが(本来ベランダは【自分の家の】専有部分ではありません)、万が一そこの居住者が悪意もなくそこを荷物で塞いでいたら(共用部分に物置いて通れなくしたらダメですよ)、最悪蹴破っては通れませんので、そうした事態になった場合ここからが不足の事態となります。
何故なら、その場合は既に孤立したと考えなくてはいけません、その際にこの知識が役立つ可能性があるのですから、一度は頭に入れておくことは損では無いのですよ!4階から落下した場合の死亡率は急激に爆上がりします。
勿論3階からでも死な無い訳ではありませんが、1階辺り約3mですからロープやシーツ、カーテンなどの長さが足りなくても、1階分3mでも稼いで地面に近い高さまで行けば行くほど助かる確率が違いますので覚えておきましょうね。
因みにその階のベランダがダメでもその下のベランダ迄行けて、そのベランダの蹴破り戸が使えれば、避難ハッチ迄まだ逃げられる可能性も残っています、冷静になることが命を守ります。
「火災時に必要な準備って意外と知らないことが多いですよね?」そんな疑問を持った方もいるかもしれませんよね。
実は、このシーツロープの作り方を知っているかどうかが、いざという時に大きな違いを生むことになるんですね。前置きはこれくらいにして!実践です!
実際の作り方と結び方の手順

- シーツを探す:長さを確保するため、裂いて使いたいところですが。使い古しのシーツは繊維が細く弱くなっている可能性が高いので裂かない方が無難ですし、使わない方が無難ですが緊急時にそんなことも言えませんので、裂かずにそのままシーツ端と別のシーツの端を結んで使用しましょう。
約2mがシーツ1枚として3枚繋げば、約2階分はかせげますね!無い時はカーテンを強引にレールから引きはがして使いましょう!非常時ですから、容赦なくやりましょうね! - 結び方を学ぶ:本結び(真結び)や二重結びを使うと強度が増します。折角結んでも解けてしまっては命が無くなりますので、シッカリ抜けない解けない結節をしなければいけません!
何度も練習して覚えましょう! 真結びをしたら結んだ端をひとつ結びをしておけばスッポ抜けませんよ!
練習は風呂敷などで基本を学んだら厚手の布や、カーテンの端で練習しておくと良いですよ! - 強度を確認:完成後に力をかけてしっかり固定されているか確認します。実際に練習することで、いざという時にスムーズな対応が可能です。
どこに固定して垂らすのかが最も重要ですよね、折角作っても頼りのシーツを固定した部分が破損したり外れては論外です。家具やベッドの脚、柱、ドア枠、窓枠等を利用できないか日頃から確認しておくことが大事です。
Wの8の字結びがお勧めですが長さが必要ですので、もやい結びなどでも何でも良いので、最後に自分の体重をかけ解けないか確認しましょう。
結び方は体得するまで練習有るのみ!忘れますので時々練習しましょう!
「たかがシーツ」と思っていませんか?しかし、過去の火災事例でこの方法により生還した方もいるんです。そんな知識を知っているだけで、あなたや大切な人の命を救えるかもしれません。
シーツロープの強度の秘密と安全ポイント
シーツロープの強度を左右する要素
シーツロープの強度は、素材・結び方・使用状況によって大きく異なります。綿製シーツは破れにくいですが、ポリエステル素材は摩擦に弱いことがあるため注意が必要です。とは言っても緊急時にはそんなことは言ってられませんし、使えないわけでは有りません。
「シーツってそんなに頑丈なの?」と思われるかもしれませんが、実際に耐久テストでは綿シーツが数百キロの負荷に耐えることが報告されています。自宅で古いシーツを活用する際は、破れや傷がないか事前に確認しておきましょうね。
安全に使用するための注意点
火災時はパニックになりがちですが、シーツロープを使用する際は以下に注意しましょうね。
- シーツロープがしっかり固定されているか確認する。当たり前がパニックでは出来ませんのでここはしっかり確認する為にの普段から訓練が必要ですね!
- 無理に下りようとせず、手足の力を分散させる。つまりは落ち着いて体重移動をさせる事です、どうしても手だけでぶら下がろうとしますので、足で壁をけって踏ん張ったり、布を足に絡めたり全身でバランスを取りましょう。
- 窓の外に障害物がないか事前に確認する。これは慌てていると周りが見えないことを意味しています、十分に自分が降下する部分の確認をして行動しましょう!
このような知識を事前に身につけておけば、いざという時も落ち着いて行動できます。防災対策は、普段の生活の中に少しずつ取り入れることが大切です。
まとめ
火災時に役立つシーツロープを活用する知識は、万が一の備えとして役立つ可能性があります。シーツロープは、通常のロープと比べて強度が劣り、耐熱性もないため、最後の手段としてのみ考慮すべきですのでそこは十分にご理解くださいね。
火災時の安全な避難のためには、適切な防火設備の設置と維持管理、そして訓練が重要です。
家庭での練習を通じて、いざという時に落ち着いて対応できるようにしておきましょうね。
防災意識を持つことが、自分や大切な人の命を守る第一歩です。
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