プロジェクションと講談が一体化?NHK『熱談プレイバック』で披露された語りと映像の融合演出が話題に。ナレーションとは違う、不思議な感動の正体とは。
『熱談プレイバック』で放送される「新幹線誕生」の物語。そこに登場するのが、講談師・神田阿久鯉さんによる語りと、大型プロジェクション映像の融合演出です。
ナレーターでも俳優でもない“語り手”が映像と噛み合いながら進行するという、異例の構成に注目が集まっています。本記事では、視聴中にふと湧いてくる「この声は誰?」という素朴な疑問に寄り添いながら、その魅力と演出意図を紐解いていきます。
語りと映像が噛み合いすぎ!
視聴者が「これ誰?」と感じた理由とは?
画面に映るのは映像、でも心に響いてくるのは語りなんですよ。このギャップに不意を突かれた視聴者も多いのではないでしょうか?
「ナレーションとは何かが違う」と感じさせたその声の正体は、講談師・神田阿久鯉さん。声だけで情景を生み出し、歴史の熱を語る彼女の技は、まさに“語る演技”でした。初めて講談に触れた人には驚きとともに、新鮮な発見だったはずですよね。
出典:https://www.nhk.jp/p/ts/R6VPV2Q1Y2/episode/te/GQ8LVLQK73/
プロジェクションとの一体感が感動を生んだ
今回の演出が斬新だったのは、語りと映像が並列ではなく“溶け合って”いた点です。まるで神田阿久鯉さんの語りが映像に命を与え、映像が語りに臨場感を与えていたようでした。
情景が浮かび上がる瞬間、言葉が映像の流れと一致したとき、その一体感に思わずゾクッとした――そんな感覚を味わった方もきっと少なくないはずではと、筆者は思っていますがいかがでしたか?
新幹線物語を演出した講談師に注目すると
神田阿久鯉さんとはどんな人物?
神田阿久鯉(かんだ あぐり)さんは、神奈川県横浜市出身の著名な女性講談師です。本名は松井弓佳さんです。
1996年12月に三代目神田松鯉に入門し、前座名「神田小松」として活動を始め、2001年4月に「神田阿久鯉」と改名して二ツ目に昇進、2008年5月には講談界の最高位である真打に昇進しました。
芸名「阿久鯉」は、師匠が愛する「赤穂義士伝」に登場する浅野内匠頭の妻・瑤泉院(阿久里)に由来しています。出囃子は「浅妻船」。日本講談協会と落語芸術協会の両方に所属し、伝統的な古典講談から新作講談まで幅広く演じるのが特徴です。
得意演目は「赤穂義士伝」などの古典講談ですが、新作講談にも積極的に挑戦してされて、伝統と革新を融合させた語り口が高く評価されています。
2015年には国立演芸場花形演芸会特別賞を受賞。テレビや寄席など多方面で活躍しておられ、2024年にはNHK総合『熱談プレイバック』にも出演。講談の魅力を現代に伝える第一線の講談師です。趣味はスキューバダイビングなんだそうで、ちょっとビックリでした。
なぜ彼女が起用されたのか?
“夢の超特急”と呼ばれた新幹線誕生の裏側には、挑戦、苦悩、そして希望が詰まっていました。その熱量を「語り」で伝えるには、単なる解説では足りませんよね。
物語を感情で包み、聞き手の心に染み込ませる力を持つ神田阿久鯉さんだからこそ、この演出に選ばれたのでしょう。講談という伝統話芸を用いながらも、現代の映像演出と調和する姿は、まさに新旧融合の象徴ですよね。
講談って迫力ありませんか、どんどん引き込まれませんか?筆者は初めて聞いた時に懐かしい気持ちになった事をふと思い出しました。それは幼少期に見た紙芝居のように周りの音が聞こえ無い程夢中になって見聞きしたあの時あの瞬間を思い出していました。人を引き付け同じ感動と共に認知させる話術は話に凄みを与え強烈な印象をもたらしますよね、益々ファンが増えると良いですね!
まとめ
『熱談プレイバック』の演出が印象的だった理由は、語りと映像の“化学反応”にありました。
語り手・神田阿久鯉さんの声が、歴史を立体的に浮かび上がらせるその瞬間、私たちはただの視聴者から“物語の一部”に引き込まれていたのかもしれません。
もっと彼女の講談を味わいたくなった方は、寄席やYouTubeなどでの演目もぜひチェックしてみてくださいね。
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