※この記事は、4月25日放送予定のNHK「おとな時間研究所」の番組予告をもとに構成しています。まだ放送前の内容なので、番組後に新たな発見があるかもしれません。その点はどうぞご理解いただけたらうれしいです。
出典:https://www.nhk.jp/p/otonajikan/ts/NY6K8L6ZL4/episode/te/XXJ6W13961/
ご近所付き合いって、実はちょっとこわい?
知らない土地に移住するって、それだけで少しドキドキしませんか?
特に気になるのが、ご近所との関係。どうやって挨拶するの?距離感は?うまく馴染めるのかな…?
今回ご紹介するのは、そんな不安を少しずつ乗り越えた門倉多仁亜さんの鹿児島暮らし。
彼女のように都会から田舎に移った人が、どんなふうに地域とつながっていったのか、その小さな“芽生え”に耳をすませてみましょう。
出典:https://www.nhk.jp/p/otonajikan/ts/NY6K8L6ZL4/episode/te/XXJ6W13961/
鹿児島田舎暮らしのご近所術 門倉多仁亜さんが見つけた「信頼の芽」
「こんにちは」からはじまる日常
門倉多仁亜さんが住んでいるのは、鹿児島の鹿屋(かのや)市という静かなまち。
朝、家の前を掃き掃除していると、ふと通りがかったお隣さんに「こんにちは」と声をかける――それが、日々の大切なルーティン。
鉄道の無い本土最大の街 鹿屋
中心市街は再開発が失敗してたりほぼシャッター街でちょっと寂しい感じだけど、近くにある4枚目の地元資本の居抜きに出来たイオンはかなり賑わってて鹿児島第3の街の活気を感じた
もし鉄道が残っててもこんな感じだっただろうけど… pic.twitter.com/lFnSD58YZ8— むらやん (@tails201) January 18, 2025
なんてことない挨拶でも、顔を覚えてもらって、名前を呼んでもらえるようになるまでには、ちゃんと時間がかかります。
でも、その時間こそが、信頼を育てる“土壌”なのかもしれませんね~。
「これ、ちょっと多く作ったので…」おすそ分けが生むあたたかさ
田舎の暮らしには、“おすそ分け”という素敵な文化があります。
たとえば庭で採れたミニトマトや、朝作った煮物をちょっとだけお隣に――。
門倉多仁亜さんも、きっとそんなふうに**「手間をかけすぎない気配り」**を少しずつ積み重ねてきたんだろうな、と思いますね。
そういうやりとりが、言葉じゃないところで気持ちを伝える手段になってるんですよね。
鹿児島田舎暮らしのご近所術 「輪の中」に入るコツはがんばりすぎないこと
好きなことが「会話のきっかけ」に
料理が好きな人なら、地元の食材でなにか作ってみる。
手芸が好きな人なら、布のハギレでなにか縫ってみる。
【57歳、人気料理家の「日々の食事の工夫」。夕食はタンパク質を手軽に摂れる簡単なもので】
コロナ禍を機に鹿児島へ移住した、料理研究家の門倉多仁亜さん(57歳)👀料理との向き合い方も変わったと言うタニアさんの「食事の工夫」をご紹介✨ https://t.co/GTig0b7by6— ESSE (@ESSEweb) April 5, 2024
門倉多仁亜さんも、手に入った食材を使ってレシピを考えたり、ちょっとしたお菓子をつくったりするなかで、自然と地域との“ゆるやかな接点”ができたんじゃないかと思います。
がんばって輪の中心に入らなくてもいい。“話しかけられる側”になることで、信頼はゆっくり育っていくんですよね~。
「ちょっとだけ参加してみる」のすすめ
町内会のお知らせを見て、ちょっと顔を出してみる。とか
道の駅で開催されるイベントを見に行ってみる。 なんてのも
「お客さん」として行ってみるだけでも、十分な一歩。 ですよ~!
【放送予定】8月28日 あさイチ「解決!ゴハン」門倉多仁亜さん。
ドイツ、アメリカ、イギリスでの生活で培った料理の技術・センスを生かしたサラダの作り方、ドレッシングの基本などを教えていただきます。タニアさんの家庭料理集『ドイツ式シンプル料理』『シンプル和風献立』発売中♪ pic.twitter.com/x0iDPjdelf
— NHK出版マーケティング局 (@nhkpb_text) August 27, 2017
最初から誰かの輪に入らなくても、見ているだけでも“いること”が認識されるんです。
それって、次の“声をかけやすくなるきっかけ”になるから、安心して楽しんでみてくださいね。
わたしにもできそう!信頼を育てる3つのヒント
💡 あいさつのあとにひと言添える
「こんにちは」に「今日は風が気持ちいいですね」とか、ちょっとした感想をのせてみると、会話のドアがすこーし開きます。そんなに気負わずにチョット触る感じで!
💡 「ほんの少し」のおすそ分け
手作りのお菓子や、買いすぎた果物を「食べきれなくて、よかったら…」のひと言と一緒に渡す。“たまたま”の感じが気楽で◎。 そう気楽にです!
💡 イベントには“見に行くだけ”でもOK!
「手伝うのはちょっと…」という方も大丈夫! 印象付けが大切!
まずは“見るだけ”“いるだけ”で、十分印象に残ります。第一歩を踏み出せた自分に拍手を。
今どきのご近所術、じつはトレンドです
t.co https://t.co/FWQFfl48XNhttps://t.co/FWQFfl48XN— ku:nel|クウネル (@kunel_magazine) February 15, 2021
地方移住を始めた有名人、最近増えてきましたよね。
井浦新さんや雅姫さんのように、“人との関わり”を大切にしながら暮らすスタイルに注目が集まっています。
さらに、無印良品のような企業も「地域と暮らす」ライフスタイルを応援するプロジェクトを展開中。
いま、「ご近所との共存」が、あたらしい暮らしのキーワードになってきているんです。
おわりに:あたらしい場所で出会う、自分らしさ
門倉多仁亜さんが鹿児島で育ててきたものは、食卓だけじゃなく、**人と人との“気持ちのやりとり”**なんだと思います。
目立たなくても、ゆっくりでも、静かに根を張る“信頼の芽”は、きっとあなたの暮らしにも育てられるはずですよ。
わたしも、次に「こんにちは」と言うとき、もう少し相手の顔を見てみようかなって思いました。
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