五稜郭なぜ星形?残された図面に隠れた真の意図

トレンドニュース

函館といえば夜景や港町の風情が定番ですが、あの独特な形をした「五稜郭」も、訪れた人の記憶にしっかり残る存在。2024年7月放送予定の『ブラタモリ』でも紹介される予定ということで、「どうして星形なの?」という素朴な疑問が再び注目されています。

出典:https://www.nhk.jp/p/buratamori/ts/D8K46WY9MZ/

この記事では、その理由を図面や設計思想から紐解いていきます。放送前の段階ではありますが、信頼できる資料をもとに丁寧に解説していきます。


スポンサーリンク
スポンサーリンク

五稜郭なぜ星形?

星形構造にした意外な理由とは?

「五稜郭ってなんで星の形をしてるの?」と聞かれて、なんとなく「おしゃれだから?」と思った人、けっこう多いのではないでしょうか。でも実は、美しさ以上に大事だったのが防御力。当時は大砲の性能が上がっていて、死角ができるとすぐ狙われてしまう時代。

そこで、ヨーロッパのヴォーバン式要塞を参考に、お互いに援護できる形=星形を採用したんです。見た目のインパクトの裏に、しっかりとした合理性があったとは、ちょっと驚きですよね。

函館の地形と星形がどう結びつく?

函館は平地が多くて、山の上にお城を作るような地形じゃありません。だから武田斐三郎さんは、構造そのものに防御力を持たせるしかなかった

稜堡(りょうほ)と呼ばれる星形の角や、水堀を巧みに配置して、どこから攻められても見張れるような設計になっています。守りづらい土地を、工夫で“守りやすく変える”。まさに知恵の勝利です。


残された図面に隠れた真の意図

設計者・武田斐三郎さんの意図とは

五稜郭の設計者・武田斐三郎さんは、オランダで学んだ築城術をベースに、日本の実情に合う形にアレンジしていきました。図面を見ると、その工夫が随所に感じられます。

角度の取り方、砲台の向き、見晴らしの良さなど、すべて計算づくの配置。単なる輸入技術ではなく、「どうやったらこの土地を守れるか」を突き詰めた結果のデザイン。その真剣さが、図面からにじみ出てくるようです。

図面が語るもうひとつの戦略とは?

防御だけでなく、いざというときの「持久戦」にも備えていたのが五稜郭の特徴。水堀の広さ、物資の保管場所、撤退用の非常口の存在など、籠城に耐える工夫もきっちり盛り込まれていました。

実際、戊辰戦争のときにはその構造が活かされました。「守る」だけじゃなく「最後まで耐える」構造を最初から考えていたとすれば、これはもう、設計というより戦略です。


ブラタモリで紹介された意外な見どころ

展望タワーから見える星形の全容

地上から見ているとわかりづらいですが、五稜郭は上から見ると本当に美しい星形。その全景がはっきり見えるのが、五稜郭タワーからの眺めです。

実はこの「上から見える」ことも設計時点で想定されていたのでは?と言われています。現代の観光需要を思えば、かなりの先見性です。

番組で語られない裏の注目ポイント

『ブラタモリ』ではメインの構造にフォーカスされると思いますが、五稜郭の外周部や非公開エリアにも注目です。

たとえば、今は無い門の跡や、かつての兵舎の基礎など、知る人ぞ知る“跡”が残っています。ガイドさんの話を聞いて回ると、「えっ、ここにそんな歴史が?」と驚くことも。テレビでは触れきれないディープな魅力が、現地にはあふれているんです。


まとめ:

「五稜郭なぜ星形?」という問いには、防御力の追求、西洋技術の応用、そして日本の未来を想う設計者の願いが詰まっていました。

図面ひとつ取っても、そこに込められた意思は深いものがあります。放送を前に、そんな背景を少しでも知っておくと、番組の見方もグッと面白くなるはずです。ぜひ、五稜郭の“中身”に注目してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました