2025年8月4日放送の『クレイジージャーニー』2時間SPでは、世界最大のアリ「サスライアリ」の女王アリの撮影に成功した人物として、島田拓さんが紹介される予定です。とはいえ、テレビでは時間の制約もあり、細かな部分までは語られない可能性もあるでしょう。だからこそ「この人、何者?」と気になった方へ向けて、島田拓さんの人物像・経歴・そしてアリ撮影の本質まで語ってみようと思います。
アリって、ちょっとマニアックだけど……そこに人生かけちゃった人がいると、やっぱり惹きつけられますよね。
アリに魅せられた島田拓さんのプロフィール
島田拓さんは1980年または1981年生まれ、東京都目黒区のご出身。
「高校を中退して、ペットショップでアルバイトしてた少年が、今や世界が注目する“アリの第一人者”に?」と思った方、はい、それが事実なんです。
- 昆虫愛が止まらず、アリにのめり込み高校を中退
- ペットショップで昆虫に囲まれた日々を送りながら知識と経験を蓄積
- 2001年にはアリ専門の通販サイト**「AntRoom(アントルーム)」**を設立
- 昆虫写真家としても活動し、アリの生態を記録・発信
- 家庭では3人の子どもを持つお父さんであり、家族でアリ採集も楽しむ生活
まさに「アリに人生を捧げた人」。学術的なバックグラウンドは無いけれど、**“現場で生き物と向き合い続ける実践者”**として、その名が広まっています。
アリマスターと呼ばれる理由とは?
研究者じゃないのに「アリマスター」って、どういうこと?と疑問に思った方も多いでしょう。
島田拓さんが信頼を集める理由は、ただの“好き”にとどまらない、行動力と継続の実績にあります。
- 図鑑『ぜんぶわかる!アリ』など、アリ関連書籍を複数出版
- 自身で撮影した精密な写真が多数の図鑑に掲載されるなど、写真家としての腕も一流
- 飼育キットや観察ツールを独自に開発・販売。月に何百個も売れる人気商品
- テレビ番組「情熱大陸」や「クレイジージャーニー」にたびたび登場
- 新種アリの発見や生態の記録も行っており、専門家からの信頼も厚い
昆虫に対する深い観察力と、写真・記録・普及活動までこなす姿勢は、まさに“現場系研究者”という感じです。
クレジャニで話題に!サスライアリ撮影の裏側
『クレイジージャーニー』では、これまでにも数々の“異色なプロフェッショナル”が取り上げられてきましたが、その中でも島田拓さんの回は特にインパクト大。
サスライアリの女王アリとは?
- 体長5センチ級、世界最大級のアリ
- 動きが早く、かつ群れで移動するため、観察や撮影が極めて困難
- 女王アリの姿を捉えることは、生物研究者にとっても一大イベント級
そんなレア中のレアなアリを、なんとケニアで島田拓さんが撮影成功。
22時間、血まみれで追ったアリの軌跡
「奇跡の瞬間」の裏側には、やっぱりものすごい努力がありました。
- 22時間、ひたすら野営地でアリを追い続ける
- 蚊やダニ、ヒルに刺されて血だらけになっても観察を続行
- 高温多湿のアフリカのジャングルでも、撮影機材と冷静さを保ち続ける集中力
まるで“昆虫界のカメラマン修行”みたいですよね。このエピソードだけでも、「そりゃ世界が驚くわ…」と納得せざるを得ません。
島田拓さんのアリ撮影スタイルとは?
アリ撮影は、「ただカメラ向ければOK」という世界ではありません。相手は体長わずか数ミリの小さな生き物。たとえば、森の中でわずかに差し込む光の筋を狙い、島田さんはうつ伏せの姿勢で地面に顔を寄せ、息をひそめながらシャッターチャンスを待ちます。
カメラのレンズ越しに、アリが地表を移動する一瞬の躍動を捉えるには、光・構図・動きの三拍子が揃う奇跡のタイミングが必要。まるで一枚の舞台写真を切り取るかのような精度が求められるのです。
その姿勢は、まさに“生態の舞台裏を覗く匠の眼差し”。自然と一体になる撮影スタイルに、ただただ驚かされます。
島田拓さんの撮影は、まさにプロの技術と情熱の結晶です。
撮影を支える5つのアプローチ
- 超長時間の観察:数時間〜数十時間単位で張り付く集中力
- 生態への理解:巣の位置、行動時間、エサのルートまで事前把握
- 高性能マクロ機材の駆使:静音・小型で、自然な姿を乱さず捉える
- 撮影タイミングの勘:動きや群れの流れから最適タイミングを見極める
- 現場での柔軟対応:天候や機材不良も前提に、複数手段で準備万端
これだけ聞くだけでも、昆虫好きじゃなくても「すごい人だな…」って感じますよね。
まとめ
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。島田拓さんという人物は、ただ「アリが好きな人」じゃありません。**“探求する力”と“続ける強さ”**で、好きなことを世界規模に広げた希少な存在です。
実際に彼の姿をテレビ越しに見ていると、「好き」がここまで人を動かすのかと胸が熱くなりました。泥にまみれながらもカメラを構え続けるその姿に、何かを真剣に追いかけることの美しさを教えられた気がします。
読者のみなさんも、もし心のどこかに「ずっと好きなもの」があるなら、それはきっと人生を照らす灯りになる気がします。島田さんのように、自分の“好き”に誠実であり続ける姿勢に、静かな勇気をもらえる…そんなきっかけになれば幸いです。
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