『マサヨばあちゃんの天地に学ぶ寒冷地エコライフの秘訣』では、岩手県のタイマグラという地域で、昭和29年に夫婦で入植し、長年電気も通らない過酷な自然環境の中で生活をしてきた吉田政代さん(マサヨばあちゃん)の生活に焦点を当てます。
この場所はアイヌ語で「水の豊かな森」を意味し、自然の恩恵を最大限に活かしながら持続可能な生活を実践してきた彼女の知恵には、現代のエコライフに役立つ多くのヒントが含まれています。
この記事では、特に寒冷地での自給自足の実践例や昭和の生活から得られる持続可能な生活術について探ります。
日本で最後(1988年)に電気が通った、岩手県宮古市川井字江繋タイマグラの民宿に泊まった。本当に美しい場所で、いい時間を過ごせた。 pic.twitter.com/dXxos3bUZJ
— 副主席 (@SEI__jou) November 23, 2014
マサヨばあちゃんとは
吉田政代さん、通称「マサヨばあちゃん」は、岩手県旧川井村(現在の宮古市)の山奥、タイマグラに昭和29年に夫と共に入植しました。
当時のタイマグラは、電気も水道もない地域で、自然に頼った自給自足の生活が不可欠でした。彼女の生活スタイルは、農作物を自ら育て、味噌や豆腐を手作りすることで食を賄い、家の暖を取るために薪を使うなど、完全に自然と共生する形で成り立っていました。
また、夫の死後も一人で畑を耕し、厳しい冬には零下20度を超える寒さに耐えながらも、「極楽だぁ」と冗談を言いながら、幸せそうに日々を過ごしていました。
このような生活は、現代のテクノロジーに依存した生活とは対照的で、自然との調和や持続可能な生活を求める人々にとって、学ぶべき教訓が多いです。
【次回予告です】
10月25日の「#時をかけるテレビ」は「マサヨばあちゃんの天地 早池峰のふもとに生きて」のアンコール放送です。
大自然で一人畑を耕し、ミソや豆腐を作って暮らすマサヨばあちゃん。魅力あふれる暮らしの記録。
(一部地域で休止の場合あり)特設サイトhttps://t.co/LQDkdQhULf pic.twitter.com/BiLcYSyzDo
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) October 18, 2024
「マサヨばあちゃんの天地」に学ぶ
「マサヨばあちゃんの天地」と呼ばれる場所は、彼女が住むタイマグラのことです。自然が豊かなこの土地は、昭和時代から続く古い生活様式を保ちながら、現代にも通じる「サステナブル」な生活を示しています。
例えば、彼女が実践していた自家製味噌や豆腐作りは、昔ながらの方法でありながら、現代の持続可能な食生活の一環として見直されています。
彼女が生きてきた昭和の知恵は、現代社会においても、特にエコライフを志向する人々にとって重要な示唆を与えるものです。
また、彼女の生活の記録は、単に「懐かしい昭和の生活」を紹介するだけでなく、現代社会が忘れかけている「自然との共生」というテーマに対して、新しい視点を提供してくれます。
寒冷地でのエコライフの実践法
タイマグラは零下20度を超える厳しい冬を迎える寒冷地です。このような過酷な環境下で、マサヨばあちゃんがどのようにして生活を維持してきたのか、その知恵は現代におけるエコライフのモデルとして非常に有用です。
例えば、彼女は寒さから身を守るために薪を使用し、暖房のためのエネルギーを自然から調達していました。薪を使った暖房は、化石燃料を使わず、自然循環型の生活の象徴でもあります。
また、冬の間は保存食が欠かせません。マサヨばあちゃんは、畑で採れた野菜を漬物や干物にし、厳しい冬を乗り切るために食料の保存を徹底して行っていました。
こうした寒冷地での自給自足の生活術は、エネルギーを節約し、持続可能な生活を実現するための具体的な方法として、現代でも参考にされるべきものです。
昭和の暮らしから学ぶエコライフの秘訣
昭和時代の生活は、現代のエコライフの原点とも言えるでしょう。特に電気やガスのインフラが未発達だった時代には、自然の恵みを最大限に活用した生活が行われていました。マサヨばあちゃんの生活は、その典型的な例です。
例えば、冬の暖房には、薪や炭を使用し、料理もその燃料を使って行っていました。味噌や豆腐を自家製で作ることで、添加物のない健康的な食生活を維持していました。
さらに、彼女が日々行っていた畑作業は、無農薬で行われており、今で言う「オーガニック農業」の先駆けでもありました。
昭和時代のこうした生活スタイルが、現代のサステナビリティの考え方とどのようにリンクしているのか、マサヨばあちゃんの知恵を通じて再評価することが求められます。
これも買い!
「小さいエネルギー」とは、太陽光や水力、薪・炭など、身の回りの自然を使って、自分でつくる電気や熱、動力などのエネルギーのこと。太陽光はもちろん、水や木がふんだんにある農山山村は、食料だけでなく、エネルギーも生み出す力と技がある。(つづく) pic.twitter.com/tf0OnFrcMJ— 三栗祐己🍅 増刷決定!『北の国から 家族4人で幸せ自給生活』 (@PermacultureLab) May 21, 2024
まとめ
『マサヨばあちゃんの天地に学ぶ寒冷地エコライフの秘訣』では、厳しい寒冷地での生活から学べるエコライフの知恵を紹介しました。
彼女の生活から学べるのは、自然に頼りながらも無理なく持続可能な生活を営むための工夫です。
現代社会において、彼女のような持続可能なエコライフを実践することは、私たちが目指すべき未来の暮らしのヒントになるでしょう。
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