ロケット煙正体が水だった?映像に混乱チコちゃん回

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「ロケットのって、燃料の燃えカスじゃないの?」と思っていた人、多いのでは?今回の『チコちゃんに叱られる!』で明かされたまさかの真相に、放送後もSNSでちょっとしたざわつきが広がっています。

出典:https://www.nhk.jp/p/chicochan/ts/R12Z9955V3/

6月27日放送の『チコちゃんに叱られる!』では、ロケット煙の正体についての素朴な疑問が取り上げられました。番組内で「実は水蒸気です」と明かされたものの、「え、水ってどういうこと?」「燃料の煙じゃないの?」と驚いた方も多かった様子。

あの迫力ある打ち上げ映像と“水”という意外なキーワードのギャップに、ネット上では話題が急上昇中。今回はその“モヤモヤ”をスッキリ整理してみました。

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ロケット煙正体が水だった?映像に混乱チコちゃん回の真相

チコちゃんで説明されなかった「白煙の正体」

ロケット打ち上げ時に空高く立ち上る白い。実はこれ、ほとんどが水蒸気なんです。意外ですよね?たとえば液体水素液体酸素を使ったロケットでは、燃焼後に出るのは**水(H₂O)だけ。

さらに、発射台には「ウォーターサウンドサプレッションシステム」**という仕組みで大量の水が撒かれていて、それが高熱に触れて一気に蒸発、あの“もくもく”につながっているんです。

なぜ水を撒く?驚きの3大役割

水を撒いている理由、気になりますよね?実はきちんと意味があるんです。

  • 音響抑制:ロケットの爆音は200デシベル超!水を撒いて“音”をやわらげます。
  • 熱遮蔽:エンジンの熱は2000℃以上。水がその熱を受け止めてくれるんです。
  • 振動低減:打ち上げ時の衝撃波から発射台や周囲の設備を守る役割も。

たとえばNASAのスペースシャトルでは、打ち上げ1回でなんと約340万リットルの水が使われていたそうです。想像を超えるスケールです。

映像混乱の原因を科学解説

放送を見て「え、水蒸気って言われても、映像だと完全に“煙”に見えたけど…」と思った方、正直多かったと思います。実はそこには光の乱反射が関係しています。

水が高熱に触れてミスト状になると、冬に息が白くなるのと同じ仕組みで、光が散乱して白く見えるんです。あの“もくもく”も、水が瞬時に蒸発した姿だったんですね。

チコちゃん回の疑問を完全解消

この話、化学的にもちゃんと説明がつきます。たとえば化学反応式「2H₂ + O₂ → 2H₂O」、つまり水素と酸素が結びつくと水になる。これがロケット燃料の燃焼過程です。そして、打ち上げ直後に広がる白い煙が次第に消えていくのは、水蒸気が大気に拡散していくから。

ちなみに、日本のH3ロケットは約80万リットル、スペースX社のファルコン9も約60万リットルの水を使用しており、どちらも壮大な仕組みが裏で動いています。

世界のロケット発射台比較

ロケット名使用水量システム名称
スペースシャトル約110万LRainbird System
H3ロケット約80万L音響抑制システム
ファルコン9(スペースX)約60万LDeluge System

ちなみに、ロシアの発射場など寒冷地では水が凍るため、水の代わりに音響トレンチという排気通路のような仕組みを使っていることも。世界の工夫、奥が深いです。

【まとめ】

今回の『チコちゃんに叱られる!』で取り上げられたロケット煙の正体は、なんと水蒸気。これには「知らなかった!」「映像のイメージと違いすぎてびっくりした」という声が多く上がりました。

液体水素燃料液体酸素の燃焼で出るのは水、そこに発射台からの冷却水が加わり、結果的にあの白い“もくもく”が広がるというわけです。

科学の話って難しそうに見えて、実は「冬の息」と同じだったりするんですね。放送を見て「ちょっと気になった」あの疑問、こうして仕組みを知ると、ロケットの見え方がまた少し変わってくるかもしれません。

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