TBSの人気番組「クレイジージャーニー」で紹介される“世界最恐レース”。
民家の中や屋上、階段を駆け下りる危険度MAXの自転車競技という紹介を見て、「これって一体どんな大会なんだろう?」「正式名称は?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
この記事は番組放送前に公開されている情報を整理したものです。そのため、実際の放送で触れられる内容と差異があるかもしれません。推測や未確定部分はその旨を明示しますので、安心して読み進めてください。
今回のテーマは、
- 「世界最恐レース正式名称」=何なのか
- 「クレイジージャーニー民家突入」の舞台裏
- 出演する木村絢斗さんの挑戦と背景
を、観光や文化的背景も交えながら一つひとつ整理していきます。
世界最恐レース正式名称は
なぜ正式名称が伝わりにくいのか
番組や一部のメディアでは「世界最恐レース」と表現されています。しかし、これは視聴者の好奇心をかき立てる演出上の呼び方であり、大会の正式名称ではありません。
インターネット検索をすると、中には誤って「ダカール・ラリー」と紹介されているケースも見かけます。しかしこれは明らかな誤りです。ダカール・ラリーはアフリカや中東の砂漠で行われるオフロードレースで、今回の番組とは関係がありません。
誤解が広まる背景には、
- 公式サイトや番組予告で正式名称をあえて伏せている
- AI要約などが誤情報を拾って表示してしまう
といった事情が考えられます。
ここでしっかり押さえておきたいのは、今回の「世界最恐レース」の正式名称は Red Bull Guanajuato Cerro Abajo(レッドブル グアナフアト セロ・アバホ) だという点です。
本当の大会「レッドブル セロ・アバホ」
レッドブル セロ・アバホは、世界的エナジードリンクブランドRed Bullが主催するアーバンダウンヒルシリーズのひとつ。2024-2025シーズンの最終戦として、メキシコの古都グアナフアトで開催されます。
特徴はなんといっても住宅街そのものをコースにしてしまう大胆さ。急斜面の街並みを背景に、選手たちは民家の玄関を突っ切り、屋根から飛び降り、石畳の階段を駆け下りていきます。
- 開催地:メキシコ・グアナフアト(世界遺産登録都市)
- 形式:アーバンダウンヒル(街中の坂道を使った自転車競技)
- ルール:タイム計測方式、転倒やコースアウトは即タイムロス
- 特徴:狭い路地、直角の曲がり角、家屋の内部を通過する難関構成
大会名に含まれる「セロ・アバホ」はスペイン語で「丘の下」という意味。丘陵地形の街を一気に駆け下りるこの競技の象徴的な言葉になっています。
SNS上では過去大会の映像が数百万回以上再生され、世界的に注目される人気コンテンツとなっています。
クレイジージャーニー民家突入の舞台裏
住宅街を突っ切る異常なコース設定
クレイジージャーニーで取り上げられる今回の舞台は、まさに「日常と非日常の境界線を飛び越える」ようなレースです。
普通なら歩いて観光するような細い路地や石段が、そのまま選手のコースになります。民家の中のリビングルームを通過する場面まであり、窓から飛び出し屋根を渡るシーンは衝撃的です。
視聴者から見れば「これ本当に危なくないの?」と心配になる光景でしょう。実際に危険度は非常に高く、落車による骨折も過去に報告されています。ただ、主催者と地元住民の協力により安全柵やマットなど一定の対策は取られています。
この“住宅街突入型”の特殊コースが、番組の衝撃映像として大きなインパクトを与える部分だと言えます。
木村絢斗さんの挑戦と舞台裏
今回の放送で注目されるのは、日本の若きプロライダー 木村絢斗さん(20歳)。
- 戦績:2022年全日本トライアルジュニア2位
- 所属:2024年よりレッドブル公式アスリート
- スポンサー:Red Bull、Specialized、Bikeshop Fresh、Civil Link
木村絢斗さんにとって、この大会は約1年ぶりの復帰戦。前回の骨折から乗り越え、アジア人として初めて参戦するという節目の挑戦です。
彼の舞台裏でのテーマは「リスク管理」と「精神力」。実際にコースを走った選手が「映像以上に恐ろしい」と語るほどの難易度です。番組では、木村絢斗さんの心境や現地での表情が密着されることでしょう。
グアナフアト世界遺産
リメンバー・ミーの舞台となった街並み
グアナフアトは、カラフルな家々が斜面に立ち並ぶ景観で知られています。ディズニー映画「リメンバー・ミー」の舞台モデルとも言われ、観光客にも人気の街です。
レースの映像を見た人が「どこで撮影してるの?」と検索したくなる理由は、この独特の街並みにあります。日常的には観光や散策を楽しむ場所が、一瞬で“世界最恐レース”の舞台へと変貌する——そんな非日常感が人々を惹きつけるのです。
街とレースが織りなす非日常体験
グアナフアトの住民にとって、このレースは一大イベント。窓から身を乗り出して応援したり、自宅をコースとして提供する住人までいます。観光とスポーツが融合し、街全体がお祭りのように盛り上がるのです。
こうした文化的背景を理解すると、「世界最恐レース」と呼ばれる理由が単なる危険性だけでなく、街全体を巻き込んだ熱狂にあることが分かります。
まとめ
今回の「世界最恐レース正式名称」は、レッドブル グアナフアト セロ・アバホ。
クレイジージャーニーで紹介されるのは、この大会に挑む木村絢斗さんの姿と、グアナフアトの街並みを活かした異次元のコースです。
- 疑問解消:「世界最恐レース」の正体は正式名称を持つ国際大会である
- 番組の注目点:木村絢斗さんの復帰戦&アジア人初挑戦
- 街の魅力:世界遺産グアナフアトの文化と競技が融合する特別な舞台
危険性が高い一方で、挑戦する選手の姿勢や街の協力体制が、視聴者に強い感動を与えます。
放送を見て「すごい!」と驚いた方にとって、この記事がさらに理解を深める手助けになれば幸いです。
コメント