「静岡ののっぽパンって、そんなにすごいの?」
最初はちょっとした好奇心だったのに、調べれば調べるほど、これはただのローカルパンじゃない…と気づかされました。まさか「がっちりマンデー!!」で取り上げられるほどの人気っぷりとは――正直、驚きです。
というのも、のっぽパンは静岡でしか買えない、全長34cmものロングサイズ、そして年間販売本数100万本超というインパクト三拍子がそろった“地域密着型のモンスター商品”。今回の記事では、その人気の理由と買える場所、製造工場の秘密までをすべてご紹介します。
のっぽパン静岡だけ?静岡県民にとっては当たり前。でも県外の人は知らない?
のっぽパンを製造・販売しているのは、静岡県沼津市の老舗製パン会社「株式会社バンデロール」さん。1978年の発売開始以来、なんと累計で1億本以上を出荷しているというから、その定着ぶりはもはや文化レベル。
t.co https://t.co/fuUGKfoumbhttps://t.co/fuUGKfoumb— 株式会社バンデロール【公式】 (@banderolejp) July 22, 2025
しかも、普通のパンとは見た目も全然違うんです。全長34cmの縦長パンにたっぷりのクリームを詰めたシンプルな構造ながら、意外にもクセになる味わいでリピーター続出。静岡県内の学校給食にも出ていたという話もあり、地元の方にとっては「懐かしさ×うまさ」が直撃する一本なのです。
どこで買える?実は全国では手に入らない“静岡限定品”
さて、のっぽパンはどこで手に入るのでしょうか?答えはシンプルで、基本的には静岡県内でしか買えません。
主な販売店は以下の通り:
- 県内のスーパー(マックスバリュ、しずてつストア など)
- JR静岡駅や沼津駅の売店・キヨスク
- 「バンデロール本社工場 直売所」(沼津市西島町)(株)バンデロール 洋菓子工場
- 〒410-0835 静岡県沼津市西島町20−2 バンデロール本部洋菓子工場
特に直売所では、スーパーでは見かけない限定フレーバーや試験販売品も並ぶことがあり、観光客にも人気のスポットになっています。価格はおおよそ130~160円程度と、手に取りやすいのも人気の理由かもしれません。
長さだけじゃない!人気の秘密は“変化とこだわり”
見た目のインパクトに目が行きがちですが、のっぽパンが長年愛される理由は「地元の声をきちんと聞いて変化してきた」ことにあります。
例えば定番のクリームだけでなく、静岡らしさを活かした「みかん」「あんバター」「抹茶」「静岡いちご」などの季節限定商品も頻繁に展開。地元高校とコラボしたフレーバーが登場したこともあるほど、地域とのつながりを大切にしているのです。
そしてもうひとつ、筆者が注目したのは、一部工程が“今も手作業”で行われていること。大量生産が主流の今、あえて人の手で仕上げている部分がある――そんな丁寧さが、パッケージ越しにも伝わってくる気がします。
年間100万本を支える“あの工場”とは?
静岡限定ながら100万本という出荷数を実現しているのが、沼津市西島町にあるバンデロール本社工場です。
ここではのっぽパン以外にもさまざまな商品が製造されていますが、そのなかでものっぽパンは「看板商品」の位置づけ。設備を維持しながら手作業も残す――そんな絶妙なバランスが人気を支えているのです。
ちなみに、一般の工場見学は現在行われていませんが、バーチャル工場見学や紹介動画がYouTubeなどで公開されており、のっぽパンがどのように作られているかを知ることもできます。
思わず誰かに話したくなる、静岡の“パン文化遺産”
正直、地方限定のパンがここまで深掘りされるとは思いませんでした。でも調べていくうちに、「これは文化だな」としみじみ思いました。地元の人にとっては日常の味。でも、外から見ると、そのこだわりや愛され方には学ぶところがたくさんある。
例えば、通販で全国展開すればもっと売れるかもしれないのに、あえて「静岡だけ」にこだわる姿勢。それは一種の誇りであり、“ここでしか味わえない”価値を守る覚悟のようにも感じられます。
だからこそ、今回の「がっちりマンデー!!」での紹介をきっかけに、のっぽパンの存在がもっと多くの人に知られるようになるのは、なんだかうれしいことのように思えるのです。
まとめ:のっぽパンが気になったら“静岡行き”を考えるのもアリ
ちょっと変わった形だけど、食べれば納得のおいしさ。しかも地元に愛され続け、手作業の温もりも残る。そんなのっぽパンは、単なるご当地パンの枠を超えた、静岡県民のソウルフードなのだと実感しました。
「長いパンが静岡で人気らしいよ」と誰かに話すだけで盛り上がる。そんな存在こそ、真のトレンドなのかもしれません。
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