「あんぱんを最初に食べたのは誰?」
この素朴な疑問、実はとんでもない“偉人”の名が浮かび上がるんです。
その人こそ…明治天皇。
しかも、普通のあんぱんではなく「桜あんぱん」でした。
˗ˏˋ4/4はあんぱんの日ˎˊ˗
今から150年前、明治8年4月4日に創業者木村安兵衛が明治天皇に「桜あんぱん」を献上した事を記念した
『あんぱんの日』銀座木村家はこれからも銀座4丁目より「あんぱん」を皆様にお届けしてまいります🌸#銀座木村家 #あんぱん #4月4日はあんぱんの日 pic.twitter.com/1zXEVEKfHM
— 銀座木村家(公式) (@ginza_kimuraya) April 4, 2025
明治時代、パンはまだ珍しかった?
今でこそどこのコンビニでも手に入る“あんぱん”ですが、
その誕生は明治のはじめ、いわば文明開化のど真ん中です。
開発者は、後に木村屋總本店の創業者となる木村安兵衛さん。
なんと酒種酵母とあんこを融合させるという斬新な発想で、
日本人に受け入れられる和風パンを生み出しました。
当時、パンは「洋物=堅くて酸っぱい」というイメージ。
でもそこに「ふんわり・甘い・馴染みの味」を掛け合わせた木村さんの工夫は、
今で言うと“スイーツ革命”に近い衝撃だったのかもしれません。
最初に食べたのは、まさかの“あの方”
では、話題の「最初にあんぱんを食べた人物」に戻りましょう。
答えは――明治天皇と皇后。
きっかけは、旧知の山岡鉄舟さんが木村さんを推挙し、
1875年(明治8年)4月4日、水戸藩の下屋敷でのお花見の席にて
「桜あんぱん」を献上したことでした。
そのときの逸話によれば、
・八重桜の塩漬けを中央に添えて見た目も美しく
・パンに和菓子の要素を加えた異文化融合の味が好評
・これを機に「木村屋」の名が全国に広まる
つまり、桜あんぱんを最初に口にしたのは、まぎれもなく“天皇ご夫妻”。
まさに“帝のお墨付き”という形で、木村さんのパンは歴史を動かしたのです。
それで年収はいくらだったの?
ここで誰もが気になるのが「木村安兵衛さんの年収」。
ですが、これはさすがに明確な数字は残っていません。
ただし、ヒントとなる事実はあります。
- 明治2年(1869年)に新橋で創業
- 明治8年に天皇献上という名誉を得る
- 日本全国から注目を集め、一等地・銀座に進出
- 明治期の銀座地価は激高で、庶民には到底手が出なかった
- 皇室御用達からブランド確立、百貨店進出へ
これらを総合すれば、当時の物価を考慮しても**“成功者の中の成功者”**。
仮に現代換算で年収にすれば、数千万円〜億単位であった可能性も。
さらに、現在も続く「銀座木村家」など、木村家の系譜は老舗パン業界の重鎮として存続。
つまり、個人の成功を超えて、ブランド化による代々の安定資産を築いたわけです。
日本人の心に残る、ただひとつのパン
歴史に名を刻む偉人と聞くと、つい武将や政治家を思い浮かべがち。
でも、「あんぱんを作った人」も、立派な文化的偉人です。
<2024.8.18>
🍞 あんパンの生みの親・木村安兵衛夫妻銅像
(東京都台東区) pic.twitter.com/CEXmaJN6ya— スミスさん (@smith51350) September 4, 2024
木村安兵衛さんの功績は、
・異文化を“おいしさ”でつなぎ
・人々の暮らしに新しい楽しみをもたらし
・現代まで続く定番商品を生み出したこと
しかも、その原点には「誰かを驚かせたい・喜ばせたい」という優しい想いがある。
それを思えば、「偉人の年収」以上に、偉人の心の豊かさに目を向けたくなります。
「ねぇ知ってた?あんぱんって最初に食べたの、明治天皇なんだって」
この豆知識、誰かに話したくなりませんか?
コメント