「オソロシドコロって、なんだか聞き慣れない言葉ですよね?しかも“1300年立ち入り禁止”なんて言われると、つい気になってしまうもの。番組に登場する前に、どんな場所なのか少し整理しておきましょう。
5月21日放送の『世界の何だコレ!?ミステリーSP』では、長崎の「オソロシドコロ」という不思議な名前の場所が紹介されます。
どうやら、1300年ものあいだ“人が入ってはいけない場所”として恐れられてきた場所らしいのですが、実際にはどこにあるのか、今も入れないのか……?そのあたりの情報が予告だけではいまひとつ見えてこないんですよね。
今回はそんなオソロシドコロについて、現地情報や過去の記録をもとに、視聴者が気になりそうな点を中心に探ってみました。
長崎オソロシドコロは実在する?その背景をたどる
実際どこにある?伝承の地を確認
「長崎オソロシドコロ」は、長崎県対馬市の南端・豆酘(つつ)地区にある**龍良山(たてらさん)**の中にあります。ここには、
出典:https://chindera.com/nagasaki-tsushima-osorosi/nagasaki-tsushima-osoroshi.html
- 八丁郭(はっちょうかく)
- 裏八丁郭
- 多久頭魂神社(たくずたまじんじゃ)の不入坪(いらぬつぼ)
と呼ばれる3つの場所があり、これらが総称して「オソロシドコロ」とされているんです。
「踏み入ると祟りがある」と地元では伝えられていて、昔から大切に守られてきた聖域なんですね。
天道法師って誰?信仰の中心にいる人物
オソロシドコロの中心には、「天道法師(てんどうほうし)」という伝説の人物がいます。なんと、太陽の子と呼ばれたり、天皇の病を祈祷で癒したなんて話もあるんですよ。
特に八丁郭はこの天道法師のお墓とされていて、長年にわたって天道信仰の中心地になってきました。
地図で探せる?立ち入りはできるの?
場所はどこ?地図で探してみたら…
Googleマップで「龍良山」を検索すると場所自体は出てくるんですが、“オソロシドコロ”という名前では表示されません。これは、おそらく公式な地名というより、地域の人々の間で語り継がれてきた呼び名だからだと思われます。
観光地として紹介されることが少ないので、情報もかなり限られているんですよね。
入れる場所と、入ってはいけない場所
「見に行けるの?」と気になる方も多いと思いますが、答えはちょっと複雑です。
- 八丁郭と裏八丁郭は現在、参拝できるようになっています。
- でも、**不入坪(いらぬつぼ)**だけは今も禁足地。結界の縄が張られていて、中に入ることはできません。
昔はうっかり入ってしまったときに、
- 「犬の子(インノコ)です」と唱えて後ずさりする言い伝えがありました。
- 履き物を頭に乗せて帰る これもそうですね。
- 転んだら片袖をちぎって置いてくる 片袖ってね~?これも自分の身代わりなんですって!
といった風習まであったんだとか。まるで映画のような世界観ですよね。
オソロシドコロの自然もスゴい
樹齢200年以上の大木が連なる森
オソロシドコロがある龍良山の原生林は、実は国の天然記念物にも指定されている場所。スダジイやウラジロガシといった照葉樹の大木がびっしりと生い茂り、森の多くは樹齢200年以上。
斧が一度も入ったことがない“神域の森”といわれているんです。
春には桃源郷のような風景に
春になると玄海ツツジなどの花が咲き乱れて、神聖な森が一気に華やぎます。
こうした自然美も、この場所が「ただ怖いだけじゃない」って感じさせてくれるところですね。
どうしてこんなにも人を惹きつけるの?
なぜ、番組で話題になったのか?
番組で紹介された「1300年立ち入り禁止の地」という言葉はインパクトがありますが、具体的な名前や地図はあえて伏せられていました。だからこそ、視聴者は“もっと詳しく知りたい”と感じたのではないでしょうか?
「オソロシドコロ」という名前の不気味さも相まって、検索して調べたくなる気持ちは自然なことだと思いますよ。
こんな人には、特に面白いかも!
- 花が好きな方:春のツツジの咲く森は、まさに隠れた絶景。写真好きにはたまらないはずです。
- 歴史好きな方:天道法師や禁足の風習など、知れば知るほど奥が深~い。
- 静かな時間を大事にしたい方:騒がしさのない、信仰と自然に包まれた空気がここにはあります。
【まとめ】
「長崎オソロシドコロは実在します。そして、今も人々に大切にされている“語り継がれる場所”でもあります」。
番組を見て気になった方の気持ちに応えるかたちで、少しでも背景を知る手がかりになればうれしいです。
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