「1月24日の夜は海を見てはいけない」──そんな不思議な言い伝えが、今も伊豆大島に残っています。なぜそんな風習が生まれ、どんな意味があるのでしょう?ちょっと気になるその理由を、一緒に見ていきましょう。
伊豆大島で1月24日の夜に海を見てはいけないとされる風習。それは**日忌様(ひいみさま)**という、若者たちの霊を迎える伝承に由来しています。
番組などで紹介されるたびに、「実際に見たらどうなるの?」「なぜこの日なの?」と気になる人も多いはず。
調べてみると、単なる言い伝えでは片付けられない、地域の人たちが大切に守ってきた背景が見えてきました。今回はその全体像を、やさしく丁寧にひもといてみます。
■伊豆大島海を見てはいけない1月24日の夜に海を見た人は?
日忌様とは?風習の由来をたどる
伊豆大島・泉津(せんず)地区で語り継がれるこの風習は、江戸時代に若者たちが悪政を敷く代官を討ったという出来事に由来します。
彼らは波治加麻神社の木で丸木舟を作り、島を脱出しようとしますが、他の島に受け入れられず海で命を落としてしまいました。
その日が1月24日だったことから、「霊が戻ってくる夜」として、静かに過ごす文化が生まれたのだとか。地元の方にとっては今でもとても大事な日なんですね。
実際に「見てしまった人」はいたのか?
「知らずに見てしまった人が不幸になった」なんて話もネットで見かけますが、正確な記録としては残っていないようです。
とはいえ、「うちのおばあちゃんが何か言ってた」なんて証言が地域には残っていて、だからこそ“守るべき日”として今も静かに続いているんです。
あなたなら、そう聞いたらどうしますか?やっぱり、ちょっと気になりますよね。
■伊豆大島語られない体験談とは
島民の証言「見たことがない、でも…」
実際に話を聞いてみると、「自分は見たことがないけど、親や祖父母が…」という声が多いようです。はっきりとした記録がないからこそ、何となく言葉に出すのもためらわれているのかもしれません。
だからといって“ないこと”にはならない…そんな空気を感じる風習です。少しチキン肌!
「語られない」のは恐れ?それとも習慣?
この日は「静かに過ごす」という意識がとても強いのかもしれません。わざわざ話題にせずとも、家族で自然に気をつける。
その姿勢が、なんとなく会話の中にも表れているように感じます。“語らない”こと自体が、ひとつの伝承なのかもしれませんね。
■伊豆大島で守られる1月24日の具体的な風習
家庭ごとに守られる具体的な作法
- 窓や戸に新聞紙を貼って、海が見えないようにする 嵐の備えのようですよね
- 外出は控える、特に夜は出歩かない これは良いかもですね、怖いし
- 子どもたちは早めに布団へ、家の中は静かに
- 家畜も外に出さず、山へ繋いでおく 家畜もですか、これは意外でしたね。
魔除けの習慣と供養のかたち
- 玄関や裏口に**鎌や丸石(25個)**を置く
- 海水で家のまわりを清める
- トベラやノビルを戸や窓に挿す
- 神棚に25個のお団子をお供えする
どれも、「日忌様に失礼がないように」という気持ちからくるものなんですよ。
今も家によっては、きっちりこの風習を守っているところもあるそうです。
■神津島にもある「海を見ない」日:25日様の風習
神津島の「25日様」信仰とは?
おとなりの神津島にも似た風習があります。「25日様(にじゅうごにちさま)」と呼ばれ、旧暦の25日に海を見ない、外出しない、誰とも会わないなど、かなり厳格に守られているんです。
無言で過ごすというのも独特ですよね。どちらの島も、自然や目に見えない存在と、うまく折り合いをつけて生きてきた証なのかもしれません。ここまで聞くとチョット怖いですかね~?
伊豆諸島に広がる“海を見てはいけない”文化
伊豆諸島の他の島々や沿岸部にも、「この日は外に出ない方がいい」「海を見ちゃいけない」という言い伝えがあるところがあります。日付や風習の形は違っても、共通するのは“自然への敬意”。
今の私たちにはちょっと不思議に見えるかもしれませんが、昔の人たちはそれだけ真剣に自然と向き合っていたんですね。
■まとめ
伊豆大島で今も守られている「1月24日に海を見ない」という風習は、過去の出来事と人々の思いが重なって今に続いています。
同じような文化は神津島や他の島々にもあり、どれも「何かを大切にする心」から来ているのかもしれません。
少し立ち止まって、そんな文化を感じてみるのもいいかもしれませんね。
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