銭湯と聞いて思い浮かぶのは、やっぱり壁に描かれた富士山ではないでしょうか?でも、あの絵って誰が描いてるんだろう…と不思議に感じたこと、ありませんか?今回の『何を隠そう…ソレが!』では、その“描き手”にちょっとだけ光が当たるようです。
「描けるのは◯人だけ」と紹介された富士山の壁絵。その言葉に、えっ?そんなに少ないの?と思った方もいるかもしれません。
今回の特集では、銭湯文化の象徴ともいえる“ペンキ絵師”にまつわる話題が取り上げられます。けれど、番組の構成上、詳しい名前や人数までは深掘りされない可能性も。
この記事では、そうした「ちょっと気になるな」と感じた方のために、今わかっている事実や背景を整理してみました。
銭湯富士山絵師何人だけ?
現役で描ける銭湯富士山絵師は「3人」だけ
実は今、銭湯の富士山絵を描いている絵師は、日本全国で3人しかいないと言われています。
- 田中みずきさん:唯一の女性絵師で最年少。大学で美術史を学び、中島盛夫さんに8年間弟子入り。現在は全国の銭湯や企業からの依頼で活躍中です。
- 中島盛夫さん:昭和39年から活動するベテラン絵師。弟子入り3年で富士山を任され、今でも月に4〜5件の依頼があるそうです。
- 丸山清人さん:2022年時点で87歳の最高齢絵師。映画『テルマエロマエ』の富士山絵も担当された方で、第一人者と呼ばれる存在です。
この“3人だけ”という事実、ちょっと驚きませんか?
なぜそんなに少ないの?
理由はシンプル。でも深いんです。
- まず、師匠に弟子入りしないと学べないという伝統的なスタイル。
- そして、そもそも銭湯自体が減ってきているため、絵を描く機会も少ない。
この2つが重なって、結果的に「続けられる人」が限られてしまうわけですね。
名前も出ない謎職人
番組ではなぜ名前が出なかったの?
『何を隠そう…ソレが!』の放送予告でも、具体的な絵師の名前は出てきませんでしたよね。これはたぶん、番組側があえて“想像させる演出”を狙った構成なんじゃないかなと思います。
誰が描いてるのか、名前くらい出してくれてもいいのに…と感じた方もいるかもしれません。でも、それをあえて伏せることで、「誰なんだろう?」と調べるきっかけを生むという、ちょっとした仕掛けだったのかもしれませんよね。
絵師になるには?資格と経歴の実際
「自分も描けたらかっこいいな」と思った方へ。ちょっとだけ“なり方”を紹介しますね。
- 資格は不要です。
- でも、師匠に弟子入りして数年の修業が必要。
- 高いところに登って絵を描くので、体力と構図力もかなり大事。
たとえば田中みずきさんは、8年間も修行したあとに独立されたそうです。 つまり、「絵が好きだからやってみたい」だけではなかなか飛び込めない、奥深い世界なんですね。
まとめ
銭湯の富士山絵を今も描いているのは、たった3人。
そんな貴重な伝統を支える職人さんの存在を、ちょっと身近に感じてもらえたらうれしいです。
近所の銭湯の壁にも、もしかするとあの人たちの手による富士山があるかもしれませんよ。
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